
ううう。。。

どした?

あ、まおすけ。
こないだ仕事のリーダーを任されたんだけど、全然うまく行かなくて。
やっぱリーダーって、生まれつきの性格なのかなぁ。。。

そんなことないで。PM理論って知ってるか?

PM理論?

「リーダーシップは行動によって変わる」っていう理論で、オレも考え方が好きな理論やねん。
ちょっと説明したろ。
PM理論の理解を通じて、
・リーダーシップに重要な要素がわかる
・リーダーシップの類型がわかる
・どのようなリーダーが望ましいかわかる
・どのようにリーダーシップを育てるかわかる
ということで、今回はPM理論の解説です。
リーダーシップ論には色々な理論がありますが、PM理論は古典的でありながら現在でも通用する考え方です。
それでは解説してきます!
PM理論の概略
PM理論とは、リーダーシップを4つのタイプに分類したフレームワークです。
PM理論は以下の2つの要素により、リーダーシップを分類します。
・Maintenance機能(M):集団や組織を維持し、まとめる
つまりP行動は、目標に向けて集団を叱咤激励したり指示を出したりしながらゴールに導くことです。
そしてM行動は、組織の人間関係を観察しメンバーのやる気を引き出したり、チームワークを維持強化したりすることです。
この2つの要素が強いか弱いかで、PとMの大文字と小文字を使い分けます。
つまり、
p→Performance行動が弱い
M→Maintenance行動が強い
m→Maintenance行動が弱い
となります。
これらを組み合わせて特徴をまとめると、以下のマトリクスになります。
PM理論における理想的なリーダーとは
PM理論における理想的なリーダーの順位は以下のとおりです。
2.Mが強いpM型
3.Pが強いPm型
4.PMともに弱いpm型

そんなこと言われても、自分はPもMも強くないし。。。
と思う人、安心してください。
PM理論の特徴は、リーダーシップを個人の特性ではなく行動として捉えており、行動によりタイプが変化すると考えている点です。
PM理論を活用して、リーダーとしての強み弱みを認識し個人や組織の改善に役立てることが出来ます。
では、PM理論におけるリーダーシップの鍛え方を見ていきます。
PM理論におけるリーダーシップの鍛え方

ここ重要やから、ちゃんと読んでや!
PM理論ではリーダーシップは生まれ持ったものではなく、変えることができると考えられています。
ここではPM理論の提唱者である三隅氏が開発したリーダーシップトレーニングを紹介します。
ステップは以下の4つです。
2.評価のズレの原因を考える
3.行動の決意表明を行い、実行する
4.振り返りを行う
順に解説していきます。
1.自分と周りの評価を把握する
リーダーシップに関して、自分の評価と周りの客観的な評価を把握します。
この時、ジョハリの窓というツールを使ってもいいかもしれません。
ジョハリの窓については以下で詳しく解説しています。
2.評価のズレをの原因を考える
次に客観的な評価と自分の認識のズレの原因について考えていきます。
3.行動の決意表明を行い、実行する
自己分析をベースにしてリーダーシップを改善するために職場でどのような行動ができるかを考え、すぐ実行できると思われる具体的な行動について決意表明を行い、実行します。
4.振り返りを行う
定期的にリーダーシップについての自己評価を行います。
また、月末には行動の振り返りと新たな行動目標を設定します。
周りに相談するのも非常に効果的です。
この1.~4.のステップを繰り返していくことでリーダーとしての行動が変わり、PとMのいずれも高いPM型に近づいていきます。
この中で一番重要なのは「3.行動の決意表明を行い、実行する」です。
何よりも実行することが重要です。
「2.評価のズレをの原因を考える」は、外れることもあります。というより、ほとんど外れます。
なので考えすぎることなく、とにかく行動しましょう。
そうすれば何がダメだったのか具体的にあぶり出され、どんどんゴールに近づくことができます。
PM理論における人材の組み合わせ
リーダーシップは一人だけで発揮しないとダメなものではありません。
人材を組み合わせてうまくリーダーシップを発揮し、仕事を回すことも可能です。
例えばAさんはPが強い「Pm型」、BさんはMが強い「pM型」だったとすれば、
AさんとBさんを組み合わせれば良いのです。
注意点としては、AさんとBさんに自分の役割を明確に伝えることです。
Aさんには目標達成に関する行動を、Bさんには組織維持に関する行動をしてもらうよう明確に伝えます。
そうすることにより、仕事が効率的に進みます。
ただし、自分の仕事ばかりしていればいい、というわけではありません。
蜜にコミュニケーションを取り、互いに自分の足りない部分を自覚し、相手の良いところを取り入れるように心がけることも重要です。
そうすることにより、PもMも強いPM型に近づくことになり、組織がより活性化するのです。
PM理論のコツ、留意点

PM理論のコツと留意点を説明するで!
PとMのバランスを取る
日本人は元々和を重んじる民族なので、M行動が強いと言われます。
しかし、現在のグローバル時代を生き抜くには、成果にこだわるP行動を高めることも必要です。
どちらかだけが強ければいいというものではありません。
目標や目的によって、PとMのバランスを取ることが重要です。
他のリーダーシップ論も活用する
リーダーシップ論はPM理論だけではありません。
PM理論は古典的な理論でありながら現在も幅広く活用されているフレームワークですが、すべてがこれに当てはまるわけではありません。
近年は他の評価軸を持つ分類の細い理論などが出てきています。
他の代表的なリーダーシップ論も検討しながら活用して下さい。
PM理論のまとめ

PとMか。わかりやすいねー。

そう、全部が当てはまるわけではないけど、わかりやすくて使いやすい。
そんで大事なのは「リーダーシップは行動で改善できる」っていう点やな。
考えすぎず、どんどん行動して改善するんやで。

はーい。
・リーダーシップは行動を元に分類できる
・PとMの組み合わせの強弱により4つのタイプがある
・PM型>pM型>Pm型>pm型の順に望ましい
・リーダーシップは行動により改善できる
・メンバーの組み合わせにより組織を強くすることができる
PM理論は古い理論ですが、シンプルな考えであり現在でも通用する部分が多いです。
特に筆者は「行動により改善できる」という部分に強く共感しています。
頭でっかちで考えるより、まず動いて改善していきましょう。
そうすれば人生、どんどん良い方向に進みます。
なお、すぐやることについての重要性は、以下の記事で解説しています。
頑張っていきましょう!
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