皆さん、おはこんばんちは!
あなたのまわりにこんな感じで空白を入力して、改行したように見せている人いませんか?
もしくは、あなた自身がそうかもしれません。
一見うまくいったように見えても、列の幅を変えてしまえば、、、、
意味ないやん!
ってことで、こんなエクセル資料を渡された日には殺意がわきます。まおすけです。
今回は僕みたいな危険人物にプスっとやられないための、セル内での改行の方法の説明です。
そして、改行にまつわる業務効率化につながるテクニックも一挙にまとめてご紹介。
これを読めばあなたも改行マスターになれます。
なお、今回紹介している画面は全てエクセル2013のものですので、少し違うところもあるかもしれませんが基本操作は同じです。
それでは解説していきます!
改行の方法
エクセルでのセル内の改行は超簡単!
改行したい所にカーソルを合わせて
Alt + Enter
を押すだけ。
これで、目には見えないけど「改行するための何か」が入力されます。
(コンピューターだけがわかる”何か”なので、正体を知る必要はありません。) これで列幅がでっかくなっても安心。
基本はこんだけですが、もうちょい改行に関してテクりますので、見てってください。
文字列結合時に改行を入れる方法
「&」を使えば文字列が結合される。
じゃあ、この「&」を使った時に改行したい場合は、どうすんの?というあなたへ。
答えは
「改行したい場所に”&CHAR(10)&“を入れる」です!
今回の画像の場合、「=B4&CHAR(10)&C4」と入力します。
注意:
入力後に改行されていない場合は、「折り返して全体を表示する」をオンにしてください。
エクセル2013より前のverで、
このボタンがない人は「セルの書式設定」から設定してください。
<”CHAR(10)”ってなんやねん!という疑問について>
実はこれ、さっき紹介した「改行するための何か」です。
別にゴースト的な怖いもんじゃなくて、コンピュータしか認識できんコードなんです。
CHARというのはエクセルの関数です。
全ての文字には予めコンピュータ上で固定の番号が割り振られていて、
「CHAR(番号)」でその番号が示す文字を表示できます。
たとえば「A」は65が割り振られているので、「=CHAR(65)」と入力すると「A」が表示されます。
しかも、CHAR関数は目に見える文字だけでなく、目に見えない文字も指定することができます。
で、「改行するための何か」はコンピュータ上で「10」が割り振られているので、CHAR(10)でその「改行するための何か」指定して、それを「&」で挟むことによって改行しています。
まあ細かい話はどうでもええから、やり方覚えればOKです!!
「CHAR(10)覚えましょう!」(自分はチャラテンって覚えてます。)
改行を一括削除する方法
改行だらけの表があって、改行をすべて削除する必要がある!という場合、
一個一個BackSpaceやDeleteで消していくのも一つの方法やけど、
そんなもんめんどいわ!!っていうあなたへ。
そんなめんどくさい作業を一瞬で終わらせるテクニックが3つあります。
①「置換」機能を使う
②「CLEAN」関数を使う
③「SUBSTITUTE」関数を使う
どれでも「改行を消す」という結果は同じですが、
①のテクニックは元のデータを直接書き換えてしまうので、
元のデータを残したいときは②、③のテクニックを使ってください。
ってことで順番にご紹介。
「置換」機能を使う場合
①ホームタブの画像の場所を押して「検索と置換」のダイアログボックスを表示。 (Ctrl + H というショートカットで一発で表示させてもOK。というか、効率化のためにできればこのショートカット使ってください。)
注意:
一定の範囲から改行を削除したい場合は、先にその範囲を選択(ドラッグした状態)してから操作してください。
逆にシート全体から改行を削除したい場合は、どこか一つだけ選択した状態(ドラッグしてない状態)で操作してください。
②「検索する文字列」で、「Ctrl + J を押す(何も出てきませんがOKです)」」
③「置換後の文字列」は空白のまま(何も入力せずに。スペースすら入れたらダメ)
⑤「○件を置換しました。」というメッセージとともに、改行が削除される。 ここで、①の補足説明。
「Ctrl + J」を押しても何も出てきませんでしたが、いいんですそれで。
さっき「改行するための何か」を紹介しましたが、
「検索する文字列」で「Ctrl + J 」を押すことで、その「改行するための何か」が入力されます。
で、その 「何か」 を「空白(何もない状態)」に置換する、つまり削除している事になります。
「Ctrl + J 」ってなんやねん、っていう疑問はごもっとも。
で、僕も調べてみたんですが、あまりにもどうでもよさそうな理由だったのでここでは省略。
今は結果が大事です。
どうしても気になる人はググってね(丸投げ)。
「CLEAN」関数を使う場合
これは超簡単。
「=CLEAN(改行を削除したいセル)」 と入力するだけ。
なので、例えばB3のセルの改行を消したいときは、
「=CLEAN(B3)」 と入力します。
CLEAN関数は「目に見えない入力すべてを消す」関数です。
「改行するための何か」も目に見えないものの一種なので、それを消して改行を削除しています。
ただ、元の文字列(下記画像のB3)を消したら、
CLEAN関数が入っている場所(下記画像のC3)も消えてしまうので、
もし改行削除後の文字列を確定させたいなら、「形式を選択して貼り付け」から「値」で貼り付けて、値として確定させておきましょう。
ちなみに形式を選択して貼り付けるショートカットはこちら
「SUBSTITUTE」関数を使う
「SUBSTITUTE」関数は、「セル内のあるものを別の何かに置き換える」関数です。
今回の場合、発想として
「改行するための何か」を「空白(何もない状態)」に置き換えれば、
結果として改行が消える事になります。
(①の置換機能を使う場合と発想は同じですね。)
B3セルの改行を消したい場合は、こんな感じで入力します。
「=SUBSTITUTE(B3,CHAR(10),””) 」
(CHAR(10)の説明は↑の方にある「”CHAR(10)”ってなんやねん!という疑問について」をご参照ください。)
日本語で説明をつけると、こんな感じ。 結果として、改行が消える事になります。
これも「CLEAN」関数を使う場合と同じで、
改行削除後の文字列を確定させたいなら「形式を選択して貼り付け」から「値」で貼付けてください。
まとめ
セル内の改行にまつわるテクニックをまとめてご紹介しました。
うまく使えば業務の効率化に繋がること間違いなしですので、ガンガン活用してください!
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